こんにちは、平八郎です。
営業職に興味があるけど、エンジニア(技術職)から転職しても大丈夫なのかな?
このような悩みを解決します。
営業職はやりがいのある仕事である反面、未経験で転職するのは抵抗があるかもしれません。
そこで本記事では、僕がエンジニア(技術職)から営業職に未経験で転職して、実体験から感じた良かった点や苦労した点を紹介します。
苦労した点を知っておくことで、転職後のミスマッチを避けることができます。
エンジニアから営業への転職理由
僕が営業職に転職したのは、以下のような理由からです。
- お客さんに自分で直接、モノやサービスを売ってみたい
- オフィスにずっといるのが退屈
- 新しい人に会う機会が少ないので、刺激にかける
もともと理系で、大学院まで進学したので、エンジニア(技術職)として就職しました。
しかし、仕事はオフィスワークがメインで、基本的に会うのは社内の人と、仕事を発注させていただく協力会社の人くらいでした。
数年間働いてみましたが、いつも同じ人と会うのではなく、色々な人と接する仕事の方が向いていると感じたため、営業職への転職を考えました。
「営業に転職して良かった」と感じたこと
僕は人材紹介会社の営業職に、未経験で転職しました。
人材紹介会社のビジネスモデルは、「『転職したい人』を『人を採用したい会社』に紹介して、手数料をもらう」というものです。
人材紹介会社の手数料は、成果報酬(転職が成功した時のみ発生する)ため、売り上げが安定せず、比較的離職率が高い業界ですが、営業は楽しかったです。
僕が営業をやっていて良かったと感じているのは、以下の4点です。
①コミュニケーション能力がつく
色々なお客様と会う機会があり、初対面の人と話す場数を踏めるため、コミュニケーション能力が鍛えられます。
また、同じ業界のお客様でも、大企業とベンチャー企業では、全く風土が異なり、コミュニケーションの取り方を変える必要があります。
例えば、傾向として、銀行はお堅い雰囲気で、夏場でもスーツを着ていましたが、インターネットビジネスの会社は、Tシャツとジーパンで、フランクな人が多いです。
また、コミュニケーションツールは、大企業の場合はメールがメインですが、ベンチャー企業の場合はFacebookのメッセンジャーを好む会社も多いです。
②インセンティブ(報奨金)がある
会社によりますが、僕の会社は売り上げに応じて、インセンティブ(報奨金)がありました。
もちろん入社して間もない頃は、売り上げをつくれないので、ほとんど稼げませんでしたが、営業スキルがつき、売り上げがあがってくると、同年代のサラリーマンよりは稼いでいました。
高年収ランキング上位の、M&Aキャピタルパートナーズや日本M&Aセンターなどは、営業職のインセンティブが非常に高い会社として知られています。
③外回りが気分転換になる
エンジニアとして働いていた時代は、基本的にずっとオフィスワークで座りっぱなしだったので、午後になると眠くなることがよくありました。
しかし、営業でお客様先に訪問する移動が良い気分転換になり、オフィスワークにも集中して取り組めました。
また、営業先で昼ご飯を食べることも多いので、食費は高くなりますが、美味しいお店を開拓していました。
④色々な人に会うので、飽きない
営業職には、新規営業と既存営業があり、新規営業の場合は、どんどんと新しい人に会っていきます。
新規営業のアポとりは大変なのですが、新しい人と会うのは刺激になります。
中には、相性の良くないお客様もいましたが、咄嗟の対応力を身に着けるトレーニングになったと思います。
また、人材紹介会社の場合、色々な業界と関わるため、各業界のビジネスモデルや内情・裏側について知ることができ、面白かったです。
「営業に転職して大変だった」と感じたこと
未経験で営業職に転職すると、楽しいことだけではなく、大変なことももちろんあります。
僕が大変だと感じたのは、以下の3点です。
①営業ノルマがある
営業は、売り上げを作ってナンボのところがあるので、営業ノルマ(売り上げ目標)が達成できないと気まずいです。
特に、年収に占めるインセンティブ額が大きい営業職ほど、営業ノルマが未達の時の、周りからのプレッシャーは高くなります。
②新規営業のアポとりが難しい
新規営業は、新しい人に会えて楽しい反面、アポイントをとるのが難しいです。
はじめの頃は、100件電話をかけて、1件しかアポイントがとれないこともありました。
断るにしても、ちゃんと話を聞いてくれる場合はいい方で、営業電話だとわかった瞬間、ガチャ切りされることもありました。
ちなみに、前職のリクルートOBから聞いた話ですが、昔のリクルートは、電話の受話器に手をガムテープでぐるぐる巻きにし、電話をかけ続ける文化があったそうです。
③急ぎの問い合わせやクレーム対応がある
お客様から、急ぎの問い合わせやクレームが入った際は、対応する必要があります。
対応に時間がかかることに加え、特にクレームの場合は、お客様も怒っていて、気が重かったのを覚えています。
基本的には就業中に対応しますが、退社後に連絡があった場合、自宅で対応することもありました。
エンジニアの経験が活きた場面
営業とエンジニアは全く違う職種ですが、エンジニアとしての経験が全く無駄になるわけではありません。
僕が営業をしていて「エンジニア経験が役立った」と感じた場面を紹介します。
資料作成に慣れている
仕様書や図面を大量に作成した経験があったため、資料作成は苦になりませんでした。
もちろん、技術的な資料に比べて、営業の提案資料の方が、ビジュアル面を配慮する必要はありましたが、分かりやすい資料作りの基礎はできていました。
論理的な思考が身についている
売り上げ目標を達成するための、具体的な行動目標を設定する際に、大学時代の研究やエンジニアの業務を通じて得られた、論理的思考(ロジカルシンキング)が活きました。
「売り上げ=単価×販売数」「販売数=Aエリアの販売数+Bエリアの販売数」のように、目標を分解して数式化することで、やるべき行動が見えてきます。
営業時の話のネタになる
営業職には文系の方が多いので、「理系(技術職)出身です」と言うと珍しがられます。
専門分野の話に興味を示すお客様もいて、僕の自己紹介の流れで話が盛り上がることも、よくありました。
まとめ:エンジニアから営業に転職しても、キャッチアップ可能
僕が未経験で営業に転職して、感じたことを紹介してきました。
エンジニアから営業職への転職は、ハードルが高いと感じているかもしれませんが、人と接するのが好きであれば、案外何とかなります。
「モノやサービスを売る」ことで、お客様の喜ぶ顔を見ることができるのは、非常にやりがいに繋がりますので、興味があれば、ぜひチャレンジしてみてください。